英語の授業

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英語の授業。

国際社会に適応できるように、今では幼児教育からインターナショナルスクール等で英語を学ばせる親もいる。

小学校から海外留学をさせるお宅もある。

私がまだ学生だった時は、英語は中学からの科目だった。

フランチャイズの学習塾のような場所で、小学生から英語の読み書きは習っていたものの、発音は機械任せだった。その塾の先生はおじいちゃんで、発音がなんちゃんて日本語英語だったので、子供ながらに心の中では冷ややかな目で見ていた。

うちのご近所さんには、国際結婚で外国人の旦那さんが日本に移住しており、子供は皆ハーフだ。聞くところによると、子供は日本語よりも英語を先に覚えて、日本語があまりわからないので困っている、とのこと。

日本語を覚えるのが先か、英語や諸外国語を覚えるのが先か、議論に上がるところかもしれないが、どちらの方がいいのか、試しにやってみたらいいのではないか。

私は、個人的にどちらでもいいと思っている。或いは、どちらも同時進行でしていけばよいのではないかとも思う。

ただ、学び始めが中学生からでは遅すぎると思う。

「耳」は小さい時に培われる。若ければ若いほど、飲み込みがよい。吸収が早い。

私は、そう思う。

そして、もう1つ、「ネイティブの先生に教わる」ということが非常に重要だ。

一口にネイティブと言っても、国によっても地域によっても発音は違う。

同じ英語でも、イギリス英語とアメリカ英語では違う。

同じアメリカ英語でも、日本国内同様、地域で訛りが違うようだ。

海外ドラマの中で「君、○○地方出身?それは、○○地方の訛りだね」というセリフがあった。

私は、小学校中学年の時に、幼馴染の紹介で英会話を習いに行っていた。

その教室はとてもユニークだった。

なぜなら、経営しているのは日本人で50代くらいの女性だが、その方は英語が話せた。

それで、最寄りの駅付近や、駅のホーム等で見かけた外国人に声をかけ、その英会話スクールの先生としてスカウトしていた。そこで教えている先生たちは、恐らく全員がその辺に居てスカウトされてきた外国人らしかった。

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しかし、それが良かった。

スカウトされて来る先生は、皆日本語をカタコトでしか話せない。

だから、授業の間中は全てジェスチャーを含む英語のみ。

それに、小さい子供相手ということで、先生も肩の力を抜いて、楽しみに来てくれていた。

挨拶や自己紹介から始まって、主に日常的なことを話したり、ゲームをしながら単語や言い回し、発音の仕方を覚えたり。

子供ながらに、それはそれは楽しかった。まさに、異文化交流。

日本にいながら、イギリス人、カナダ人、オーストラリア人、オランダ人、色々な国の大人と会えて話ができる。一緒に遊んでもらえる。

お互いに相手の言語には知識不十分だが、だからこそ、それがとても良かった。

毎回、楽しみに通っていた。面白がっているうちに耳から目から、英語を覚えていったのだ。

その後、私は中学生になり、落胆して英語を勉強しなくなった。

そして、英語の成績はダダ下がりだった。

日本人の先生が、バリバリの日本語英語を私たちに教えている。

そのことに幻滅したのだ。心の中で馬鹿にしている人から、一体何を教わりたいと思えるのだろうか。発音を聞いていて、気持ちが悪い。

私は、多くの英語に関する知識も能力も持ち合わせているわけではないが、中学の英語の授業以来、日本での「英語の授業恐怖症」となり、2度と真面目に英語を勉強しようと向き合うことはなくなってしまった。

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