どうも! ロフ です
「動機づけ」、「モチベーション」という言葉は誰もが一度は聞いたことがあると思います。
「何だかモチベーションが上がらないなぁ」
「仕事へのモチベーションを高めるためには」
など、いろんな場面で使われる言葉ですね。
動機づけは、人が行動を開始したり行動を維持するために必要なものです。
学習面やスポーツ、社員教育などでやる気アップの手段としてモチベーション理論が活用されています。
あなたは、こうするべきだとわかっていても、なかなか行動に移せないことはありませんか?
「やるぞ!」とやる気を無理やり出そうとするよりも、動機づけを活用することで行動に移せるようになるかもしれません。
動機づけについて知ることで、あなたも行動に移せるようになりましょう!
目次
1.動機づけとは
動機づけ(モチベーション)とは、
人や動物が目的である行動を開始し、方向づけ、維持し、活発化する原因を指します。
行動が開始された時、またはこれまで行なっていた行動から他の行動へ変わった時に動機づけが働いたと判断します。
さらに、動機づけの強さは、行動の強度や持続性から推測されます。
つまり、あなたが誰かに話しかけた時や、椅子に座っていた状態から歩き始めた時、何らかの動機づけが働いたといえます。
そして、ひどく空腹だった状態では、そうではない時より食べるための行動が早まったり長く食べ続ける場合、動機づけは強いといえるでしょう。
動機づけられた行動が向かう対象を「目標」といい、目標のもつ魅力を「誘因」といいます。
誘因が内部にあるか、または外部にあるかによって、「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」に分けられます。
また、「生理的動機づけ」と「社会的動機づけ」もあります。
それぞれについてみていきましょう。
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2.「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」
「内発的動機づけ」は、
外的な報酬などに依存せず、内的な知的好奇心や興味による動機づけです。
お金がもらえなくてもハンドメイド作品をつくったり、絵を描いたり、ゲームをしたり。
これらは内発的動機づけにより行なっているといえます。
コンピテンス(物事を効果的かつ的確に処理することができる能力やその能力に基づく有能感)や自己決定感(ある行動を開始し、持続する主体が自分自身であるという感覚)も動機づけの源となります。
知的好奇心やコンピテンス、自己決定感を得たいという欲求は生まれながらに持っているものであり、内発的に動機づけられているほど、積極的かつ持続的に高い目標まで行動が導かれると考えられています。
「外発的動機づけ」とは、
外的な報酬の獲得や罰からの回避を源とした動機づけです。
親に叱られたくないので勉強をしたり、報酬を得るために仕事をしたり、称賛をもらうために家の手伝いをしたり。
これらは外的動機づけによる行動といえます。
3.「生理的動機づけ」と「社会的動機づけ」
「生理的動機づけ」とは、
生命を維持するためのものであり、体内の生理的変化をもととする行動の動機づけが生理的動機づけです。
空腹や喉の渇き、睡眠、排泄などがあります。
「社会的動機づけ」とは、
生理的動機づけを基盤として、発達の過程で家族や友人との関係、職場での関係などの経験を通して獲得された動機づけです。
他者との密接な関係を築きたい、他者から称賛を得たい、他者との競争で優れた結果を出したいなどがその例です。
4.「達成的動機づけ」
「達成的動機づけ」とは、
評価を伴う状況において、できるだけ高い水準の目標を達成しようと努力する傾向のことをいいます。
デイビッド・C・マクレランドは、達成動機には多少の失敗も恐れず、より高い水準で挑戦したい、成功したいという成功願望と、失敗するのではないかという恐れ、失敗の危険性を避けたいという失敗恐怖があるとしました。
良い成績をとりたいので勉強するという場合より、悪い成績をとり恥をかきたくないので勉強をするという場合は、失敗恐怖が高いといえます。
さらに、アトキンソンは、達成動機づけの要因として、成功願望や失敗恐怖の他に、その状況における期待や価値が重要であると考えました。
この期待とは「うまくできるだろう」という成功の可能性に化する信念であり、価値とは目標を達成することが自分自身にとってどの程度意義があるかということに関する信念です。
達成できそうで、自分自身にとって意義のある行動は、動機づけされやすいことになり、これを期待−価値理論といいます。
また、行動の結果、成功または失敗した原因がどこにあるか考える過程を原因帰属過程といいます。
何かの結果に対して、その原因は、能力、努力、課題の難易度、運の4つがあります。
何か結果が出た時、あなたはどう考えるでしょうか?
「自分にはそれだけの能力があったんだ」
「自分が努力したからだ」
「この課題が簡単だったからだ」
「だた運がよかっただけ」
結果の原因を何と考えるか。
これらが原因帰属過程です。
原因帰属のあり方は、達成動機に関連します。
達成動機の高い人は、課題達成の成功を内的な努力や能力に、失敗を努力に帰属させる傾向があります。
成功した場合は誇りの感情が得られ、失敗した場合には成功するためにいっそうの努力をします。
一方、達成動機の低い人は、成功の原因を外的な運や課題の難易度に帰属させ、失敗の原因を自分の能力に帰属させる傾向があります。
そのため、成功した場合も誇りの感情が得られにくく、失敗した場合には「自分には能力がない」という感情が得られ、さらに努力もされにくくなります。
その他、達成動機づけに関連する概念として、「自己効力感」があります。
この「自己効力感」は、バンデューラによって提唱され、ある結果を生み出すために必要な行動をどの程度うまく行うことができるかという個人の確信のことをいいます。
自己効力感が高い人は、課題に対して積極的に取り組み、努力を維持させ、結果的に高い水準の
遂行がされるといわれています。
5.行動に移すためのポイント
動機づけについて詳しくみていきましたが、最後に、動機づけをヒントに行動に移すためのポイントをお伝えします。
(1)報酬を与える
報酬がモチベーションを高めるため、「これが終わったら好きなチョコレートを食べる」と決める等、ルールを決めご褒美を設定します。これにより行動が喚起されやすくなります。
(2)時間的な制約を設ける
罰からの回避による動機づけを利用します。
例えば、極端な例ですが、飛行機の予約を事前に取るなどして時間的な制約をつけ、仕事が終わらなければ飛行機に乗り遅れてしまうという危機的状況を作りだすのです。
(3)自分への期待をもち、目標の意義を考える
「自分にはうまくできる」という期待をもち、目標を達成することが自分自身にとってどのような意義があるかを考えます。
これを達成すると自分にどんな意義があるのか?
これをハッキリと意識することで動機づけが強まります。
(4)自己効力感を高める
自己効力感を高めるためには達成体験が最も効果的です。
何かにチャレンジして成功した体験を積み重ねましょう。
しかし、すぐにできることではありません。
そんな時には、過去にどんなことを達成してきたのかを書き出してみることで簡易的に達成体験ができます。
また、自分と似た境遇の人が何かにチャレンジして成功している場面をみて代理達成体験をしたり、なりたい自分を繰り返し言葉で唱え言語的説得を体験したりすることで、自己効力感を高めることができます。
ロフ てき まとめ
これらのポイントを活用し、ぜひ行動に移せるあなたになってください!
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