「作業バランス」であなたの生活を見直そう

「作業バランス」という言葉を耳にしたことはありますか?

ここでいう「作業」とは、

朝起きて、顔を洗って、歯を磨いて、朝ごはんを食べて・・・

というように、あなたの日常生活に関わるすべての諸活動のことをいいます。

「作業」とは何か、というお話は別の記事に詳しく書いていますのでぜひご一読ください。

健康維持には適度な運動や栄養のバランスが大切であるのと同様に、「作業」もバランスが重要です。

健康と幸福を促進することを支援する作業療法における考え方です。

作業バランスについて知ると、生活を見直すことができ、あなたの生活がより健康で幸福なものになるかもしれません。

ここでは、作業バランスという考え方についてお伝えしたいと思います。

そして、あなたの作業バランスはどのタイプでしょうか?!

自己診断方法もお伝えします!

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1.「作業バランス」とは

日常生活はたくさんの活動(作業)で成り立っていますが、その内容のバランスのことを「作業バランス」といいます。

例えば、仕事と遊びのバランス、注意集中とリラックスのバランス等です。

極端なバランスの崩れは不健康や幸福感の低下を招きます。

朝早くから夜中まで仕事をしていて、自由な時間や睡眠時間がとても少ない人の作業バランスは、仕事と遊びのバランスで考えると仕事の比重が大きすぎ、注意集中とリラックスのバランスで考えると注意集中の比重が大きすぎると言えます。

これでは健康な生活を送れなさそうですよね。

疲労により病気になってしまう可能性もあります。

もしかしたら日本人はこのような人は少なくないかもしれません。

逆に、何もすることがなく1日中暇な人は、自由な時間とリラックスの比重が大きすぎるといえます。

この場合、体は健康であったとしても幸福ではない気がしますよね。

健康で幸福な生活には、適度な作業バランスが重要なのです。

2.“作業バランスがいい状態” とはどんな状態か

作業バランスの良し悪しは、単にどの作業をどのくらい行うか、という量的な視点だけでは判断できません。

その人にとって、どのような意味のある作業をなぜ行うのか、という質的な視点も重要となります。

例えば、食事という作業。

生きるために行っている人もいれば、楽しみとして行っている人もいれば、人と関わるために行っている人もいるでしょう。

同じ食事という作業ですが、人によってその意味は異なることがわかります。

仕事についても、しなければならず嫌々行っている場合と、その仕事をしたいと思っている場合では話が変わってきます。

趣味を仕事にしているような場合ではなおさらですね。

量的な視点だけでなく、質的な視点も重要なことがわかっていただけたでしょうか?

3.あなたの「作業バランス」を知ろう 

では、あなたの作業バランスはどのようになっているでしょうか?

作業療法で使用する評価方法で、自己診断してみましょう!

<ステップ1>

あなたの平均的な1日を選んで、朝起きてから寝るまでの間、どんな活動(作業)をして過ごしたか書き出し、合計作業数をだします。

例) 6時 睡眠

   7時 トイレ

      洗顔・歯磨き

      着替え

      朝食

   8時 出勤(電車に乗る)

    ・

    ・

    ・

   19時 夕食

   20時 入浴

       テレビ

   22時 就寝

   合計作業数 20個

このような感じです。

時間は書いても書かなくてもいいですが、あった方が1日の流れが見えて書きやすいかもしれません。

何個作業が挙がりましたか?

<ステップ2>

その後、それぞれの作業について、

義務(しなければならないことであるか)

願望(したいと思っているか)

それぞれに当てはまるかを考え、それぞれに◯と✖️を付けていきます。

・ 義務◯、願望◯ (しなければならないし、したいこと)

 →「義務・願望作業」

・ 義務◯、願望✖️ (しなければいけないけど、したくないこと)

 →「義務作業」

・ 義務✖️、願望◯ (しなくてもよいけど、したいこと)

 →「願望作業」

・ 義務✖️、願望✖️ (しなくてもいいし、したくもないこと)

 →「義務でも願望でもない作業」

の4つに分類され、それぞれの分類が何個あるか数えます。

また、それぞれの作業について、価値(どのくらい重要か)を、

(1)とても重要、(2)重要、(3)どちらでもない、(4)ない方がよい、(5)時間の無駄

5段階で数字を付けます。

<ステップ3>

さらに、それぞれの作業について、楽しみ(楽しみにしているか)に当てはまるかも◯と✖️で付け、◯の個数を数えます

<ステップ4>

以下の計算で①〜⑥の割合を出します。

(義務・願望作業の作業数)➗(合計作業数)✖️100

  =「義務・願望作業」の割合

(義務作業の作業数)➗(合計作業数)✖️100

  =「義務作業」の割合

(願望作業の作業数)➗(合計作業数)✖️100

  =「願望作業」の割合

(義務でも願望でもない作業の作業数)➗(合計作業数)✖️100

  =「義務でも願望でもない作業」の割合

(価値の4と5の数)➗(合計作業数)✖️100

  =「価値の低い作業」の割合

(楽しみの作業の数)➗(合計作業数)✖️100

  =「楽しみな作業」の割合

さて、結果です!

先程の結果から、6つのタイプがわかります。

【タイプ1】 ①が50%以上 →「義務−願望型」

【タイプ2】 ②が50%以上 →「義務中心型」

【タイプ3】 ③が50%以上 →「願望中心型」

【タイプ4】 ①が15%以下かつ②③が共に20%以上 →「義務のみ願望のみ型」

【タイプ5】 ④が20%以上 →「マイナス型」

【タイプ6】 ①〜③が全てが20〜50%である →「均等型」

あなたはどのタイプでしたか?

「義務−願望型」「均等型」「義務中心型」は、一般的なタイプです。

「義務中心型」の人は少し義務作業を減らすとよりやりたいことができる生活になるでしょう。

「願望中心型」は、いい作業バランスといえますが、願望作業の割合が高すぎる場合は、義務作業を少し増やすといいかもしれません。

「義務のみ願望のみ型」も、いい作業バランスといえます。

しかし、⑤の割合が高く、⑥の割合が低い場合には、自分にとって重要だと思える作業や楽しいと思える作業を増やすことでより自分らしく充実した日々になるはずです。

「マイナス型」は、作業バランスに問題があるといえます。

自分のしたいことや、周りからしてほしいと思われていること、楽しいと感じることを生活の中に取り入れてみましょう。

また、⑤の割合は低い方が好ましく、⑥の割合は高い方が望ましいといえます。

ロフ てき まとめ

これが最良の作業バランスだ!というのは決まっているわけではありませんが、これを行うことで自分の生活を見直すきっけかけにはなると思います。

「意外と義務作業に支配されていて、自分のしたいことをできていなかったな」とか、

「何となく毎日やってたけど、これってあまり重要だと思ってなかったのか」とか、

「生活の中で楽しみが少なかったな」とか、

いろんな気づきがあると思います。

平日働いている人は、平日と休日ではまたそのバランスも大きく変わります。

平日と休日どちらもやってみて、違いをみてみるのも面白いかもしれません。

いかがでしたか?

自分の作業バランスを知って、より健康で幸福な生活を送りましょう!

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