今年も花粉の季節が近づいてきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。ウィズコロナの時代ということもあって、くしゃみをすることで周囲の目が気になるという方が多くみられています。この記事では、今年の花粉情報と共に、コロナ渦ならではの花粉の悩みを紹介していきます。しかし花粉の症状が酷い方は自己判断せず、病院で診てもらいましょう。
目次
全国「花粉前線」
日本気象協会から花粉飛散情報の第三弾が発表されました。スギ花粉は2月下旬から3月上旬にかけて九州地方がピークを迎え、関東地方へは3月中旬にピークが訪れます。東北では3月下旬がピークとなるそう。ヒノキ花粉は3月下旬に九州地方がピークを迎え、中部地方はピークなし、東京へは4月中旬にピークが訪れ、東北にはピークがありません。例年に比べ花粉の飛散量は全国的に少なくなりますが、昨年は花粉飛散の少ない年であったため、体感としては花粉が多く飛んでいるように感じるかもしれません。九州から東北南部にかけて、日本の広い地域で昨年より花粉の飛散が多いという情報が出ています。最新の花粉飛散情報は日本気象協会公式ホームページ「tenki.jp」をご覧になってください。
コロナ渦で気になる花粉症の「くしゃみ」
花粉症が原因のくしゃみであっても、周囲には分かりづらいため、気にする方は多いようです。それは自分が花粉症であることを示す「花粉症バッジ」が流行していることにも現れています。また、コロナに感染することで出ることのある嗅覚障害は花粉症の症状としても表れるため、本人でさえ分かりづらいという問題もあるようです。例年よりひどい症状が現れた場合は注意しましょう。異なる症状は発熱です。発熱症状がある場合は医療機関へ相談を。医薬品を取り扱う「ノバルティス ファーマ株式会社」が発表した「新型コロナウイルス感染流行下における、くしゃみに対する意識・実態調査」では、新型コロナウイルスが流行してから他人のくしゃみが気になるという人は全体の80.3%。自分がくしゃみをした際に周囲が気になる度合いが増した人は88.4%と、どちらも高い割合であり、コロナの流行によって花粉症のくしゃみがコロナの症状と勘違いされてしまわないか、気に掛けている人は多いようです。さらに花粉症で目や鼻がかゆいからといって、目などの粘膜に触れてしまうとコロナウイルスが付着していた場合に感染するリスクがあるため、目を擦らないように気をつけましょう。
参照:新型コロナウイルス感染症流行下のくしゃみ意識調査 人の「くしゃみ」が気になる度合が増した人が8割に達する 花粉症による「くしゃみ」が人への感染リスクになると思う人も8割
病院に行きづらい? 花粉症難民
花粉症難民という言葉が巷を賑わせています。それは、花粉症の薬をもらうために病院へ行きたいけれど、コロナ感染が怖いため病院へ行けないという声が上がっているのです。しかし花粉症が本格的に飛散する前に服薬することで、いざ花粉症の季節になってから症状が軽くて済むという利点があります。そのため、空いている曜日や時間を見計らって病院へ行ってみると良いでしょう。また、市販薬には即効性のある薬もあるため、どうしても病院へ行けない方はそちらの購入を考えてみるのも良いかもしれません。
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家に潜む花粉に注意!
在宅勤務や外出自粛で家の中にいることが多くなった方であっても、花粉には注意が必要です。外から帰ってきた家族が花粉を持ち込んでしまわないよう、家に入る前に衣服を払ってもらいましょう。また、風によって舞い込んでくる花粉にも注意。窓の近くや玄関付近は、花粉が溜ってしまいます。こまめな掃除機がけを心掛けましょう。掃除機では全てを吸い込むことが難しいため、濡れた布巾で拭き掃除することをオススメします。また洗濯物は外で干さないように、どうしても外で干す場合は、取り込む際に良く叩いてからにしましょう。また、どんなに花粉が気になると言っても換気は大切です。換気扇で換気をするようにして、フィルターは交換時期が来たらきちんと取り替えましょう。それでも入ってくる花粉は、家にある隙間が原因です。家を建てる際には隙間を作るように決まっているため、家の中には目に見えない隙間がたくさんあります。こちらはどうすることもできない隙間なので、花粉にも効果のある空気清浄機の購入がオススメです。花粉が侵入してくる場所に置くと効果的です。定期的な手入れはお忘れなく。
まとめ
今年の花粉飛散情報から、コロナ渦ならではの花粉症の悩み、そして家に潜む花粉について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。去年と比べてマスクの買い占めが減ったため、マスクが手に入らないという悩みは聞こえてこなくなりましたが、まだまだウィズコロナ時代を生きる花粉症の悩みは尽きません。この記事が少しでも皆さんの参考になっていれば幸いです。また最新情報は気象協会の公式ホームページへ確認を、気になる症状はかかりつけ医へ相談してみましょう。
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