どうも! ロフ です
自分が体験できない分野のお仕事って気になりませんか?
専業作家以外にも本業が企業勤務という兼業作家も増えている中で、フィクションの世界に留まらないリアルなお仕事小説も増えています。今回は、実際に一般企業でも勤務経験のある作家のお仕事小説をご紹介いたします。
お家時間を楽しむ読書タイムに迷った際には、手に取ってみてはいかがでしょうか?
目次
わたし、定時で帰ります。
出版社:新潮社
著者:朱野 帰子
あらすじ
絶対に残業しないと決めている会社員の結衣。個性豊かな同僚たちに揉まれながら働く彼女の前に、無茶な仕事を振って部下を潰すというブラック上司が現れて―。新時代を告げるお仕事小説、ここに誕生!
感想
ご自身も就職氷河期世代で一般企業での勤務経験もある著者による、ドラマ化もされた人気のお仕事小説。
そんなに仕事を頑張りたくないはずが、責任感の強さから結局オーバーワークになるまで頑張ってしまう。
バブル世代、就職氷河期、ゆとり世代、色々な世代や個性豊かなキャラクターたちがIT業界で繰り広げるブラックな環境を乗り越えるストーリーは、ちょっと泣ける展開も。
著者のSNSによれば現在最新刊を執筆中とか(2020/5/11現在)。次回作に向けて過去の作品を振り返るにも絶好のタイミングです。
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駒子さんは出世なんてしたくなかった
出版社:キノブックス
著者:碧野 圭
あらすじ
水上駒子42歳。出版社で働く管理課課長。専業主夫の夫と高校生の息子あり。平穏な毎日に突然降りかかった昇進辞令。社内をかけめぐる噂と悪口、足を引っ張る年上の部下、女を使うことも厭わない同性ライバル…セクハラ・パワハラの横行する男社会をかいくぐり、駒子はどんな明日をつかむのか!?痛快お仕事小説!
感想
ライター、編集者としての勤務経験もある著者は本に関する職業のお仕事小説多数。
従来のお仕事小説と言えば、主に仕事が生活の中心になっている2~30代女性の主人公が多い中で、40代という中堅社員が主人公の作品です。
キャリアウーマンの主人公を支えるために専業主夫になった夫が、子供が成長したタイミングで仕事を再会。これまで主人公にとっての働きやすいバックアップ体制が崩れます。
そのタイミングで異色の分野への転属と出世レースに巻き込まれ、周囲の思惑も絡みあいトラブル続発。
慣れている居心地の良い環境から変化した状況でも頑張ってみようかなと思える一冊です。
外資系オタク秘書 ハセガワノブコの華麗なる日常
出版社:祥伝社
著者:泉ハナ
あらすじ
人生のすべてをオタク活動に捧げた、ハセガワノブコの胸アツ・時々バトルな日々!
アメリカの名門大学卒にして、外資系銀行秘書のハセガワノブコ(32歳・独身)。
華麗なる帰国子女の実体は、筋金入りのオタク!週末は録りだめたアニメ鑑賞や、オタ友とイベントに繰り出すのが至福の時間。セレブのホームパーティーもイケメン外国人も、恋愛も結婚も眼中になし!なのに、最近公私ともにトラブル&横槍が……今こそ真のオタク魂が試される!?
感想
外資系企業で働きながら二足のわらじで執筆に励む著者の作品は、世のイメージにある外資系企業とは異なる裏側をリアルに描いています。
優秀だからといって仕事が生活の中心とは限らない。趣味のために働くと活動のためならば割り切る主人公は、仕事より恋よりもオタク活動が最優先という突き抜けた主人公の言動に、読後はスッキリできる作品です。
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ロフ てき まとめ
仕事もプライベートも色々あるけれど、働き続けることで気づく大切なものや得られるもの。仕事で疲れたときこそ、お仕事小説を読んで充電してみませんか。