「健康」とは何か?

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どうも! ロフ です

あなたは「健康」という言葉からどういう状態をイメージしますか?

病気がない状態

障害がない状態

病院に通っていない状態

薬を服用していない状態

好きなように体を動かせる状態

心が病んでいない状態

人によって様々だと思いますが、多くの人が上記のような状態を想像するのではないでしょうか。

一体、「健康」とはどのような状態を指すのでしょう。

あなたは健康ですか?

その答えがわかるかもしれません。

改めて健康について考えてみましょう!

目次

 1.「健康」の定義 

世界健康保健機関(WHO)によれば、健康とは、

身体的・精神的及び社会的に完全に良好な状態であって、

  単に病気や虚弱でないだけではない。

と定義されています。

「身体的にも精神的にも社会的にも完全に良好な状態」

・・・はたしてそのような状態は存在するのでしょうか?

もちろんその状態はとても羨ましい状態ですが、少しハードルが高いように感じます。

この定義は「理想としての健康」であるとも言えます。

その後、オタワで開催された第1回ヘルスプロモーションに関する国際会議において採択された「オタワ憲章」では、上記の定義とは少し異なる考え方が示されました。

「 健康は、生きる目的ではなく、毎日の生活の資源である。

  健康は身体的能力であると同時に、

  社会的・個人的資源であることを強調する概念である。  」

”完全に”という表現がなくなりました。

そして、健康は病気を克服した結果ではなく、人々が生活するための資源だ、という考えです。

 2.日本の人々は健康をどのように捉えているか 

では、人々は自分の健康をどのように捉えているでしょうか?

厚生労働省が平成26年に「健康意識に関する調査」の結果を公表しています。

その調査によると、「あなたは普段、健康だと感じていますか。」という普段の健康感についての質問で、

・「健康な方だと思う」が66.4%

・「あまり健康ではない」が21.7%

であったという結果が出ています。

結構多くの人が自分は健康な方であると普段から感じているようです。

その健康感を判断する際に重視した事項としては、

・「病気がないこと」が63.8%、

・「美味しく飲食できること」が40.6%、

・「身体が丈夫なこと」が40.3%

となっており、やはり体の状態が良いことが健康であるための重要な判断項目としている人が多くみられます。

また、「あなたは健康に関して何らかの不安をお持ちですか。」という質問に対しては、

・自身の健康について不安が「ある」と回答した人が61.1%

と健康に不安を抱えている人が多く、その不安の内容としては、

・「体力が衰えてきた」が49.6%

・「持病がある」が39.6%、

・「ストレスが溜まる・精神的に疲れる」が36.3%

となっていました。

体や心の状態に対する不安が多いことがわかります。

3.健康の3つの側面 

健康には、「身体的健康」、「精神的健康」、「社会的健康」という3つの側面があります。

「身体的健康」 と 「精神的健康」 はイメージしやすいのではないでしょうか。

体や心が元気であるということです。

病気がなかったり、よく食べてよく動いてよく眠れていたり、不安や悩みがなかったり、幸せを感じていたり、前向きに生きられていたり、生きがいを感じていたりする状態です。

前述した健康意識に関する調査の結果をみてもわかるように、身体的健康や精神的健康は重視している人も多く、関心の強さがうかがえます。

では、「社会的健康」とはどういうことでしょうか?

社会生活において、自身の能力を発揮し、他者と良い関係を築けているかというです。

人間関係がうまくいっていたり、仕事がうまくいっていたり、他者を愛したり愛されたりしていたり、他者から認められていたりする状態です。

このように、健康を考える上では体や心についてだけではなく、社会的な側面も考える必要があります。

WHOの定義にも、”単に病気や虚弱でないだけではない”とありましたね。

人間ドッグで何も引っかかることなく、病院にも通わず、薬も飲んでいない状態であったとしても、家族や友人と仲が悪く、職場ではみんなから嫌われている・・・そんな状態では、身体的状態としてはよくても、社会的状態はあまり良くないといえます。

一方で、脳梗塞により半身麻痺になった状態であっても、心は前向きで、家族や友人と仲良く過ごし、充実した日々を送っているのであれば、身体的には良くない状態であったも、精神的や社会的には良い状態であるといえるでしょう。

このように、健康は多面性を持っており、それぞれの側面から健康を考えることが大切なのです。

私は5年とちょっと働いた医療の現場で、いろいろな健康状態の方をみてきました。

病気により生死をさまよっている人、うつ状態で生きる気力が少なくなってしまった人、今までできていたことができなくなり自信をなくしている人、自分の病気を受け入れはじめた人、障害があっても自分のやりたい事にチャレンジしている人、余命わずかであるが家族と幸せそうに過ごしている人・・・などなど。

心身状態や置かれている環境は人それぞれで、もちろん価値観も人それぞれ。

一見不健康そうに見えても、その人は健康なのかもしれません。

その逆もありますね。

4.「生活の質(QOL)」という考え方

健康を考える上で重要な考え方の一つに、「QOL」があります。

QOLとは、Quality of Lifeの略で、「生活の質」と訳します。

医療・介護の業界ではよく使われる言葉の一つであり、 包括的な概念であるため様々な定義があります。

簡単に言えば、”人生は生きる長さの問題ではなく、どのように生きるかという質が大切である”という考え方です。

QOLの構成要素には、個人の状態に加え、社会的環境と物理的環境の双方、さらに満足度や幸福度など個人の主観的評価が含まれています。

客観的で医学的なものだけでなく、主観的な側面が含まれているのです。

あなたは自分の生活に満足していますか?幸福ですか?

病気を予防することも大切ですが、一人の人間としてのOQLに焦点を当てることも重要であるといえます。

ロフ てき まとめ

以上、健康とは何かについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

一言で「健康」といっても、深いですね・・・

最後に聞きます、あなたは健康ですか?